2019/06/24 18:10
こんにちは。
気付けば6月もラストスパート。
それでも、言い飽きる程になかなか雨の降らないここ熊本city。
一方、今朝自宅にて「これ、まだパラパラっとしか読んでなかったな」と手に取った雑誌は2018年7月号。
約1年間程放置していた事実に衝撃。
雨も雑誌もパラパラっとな現状を打破すべく、雨乞い効果のありそうなこちらをご紹介。

LIKE THIS LIKE THAT : 「Swedish」 M59 field cropped trousers (remake)

当店オリジナルリメイクブランド「LIKE THIS LIKE THAT」より、ボリューミーなクロップドパンツ。
そのスモーキーなサックスブルーの色味は、梅雨の雨模様とリンク。
使用したのは、スウェーデン軍の名作「M59 field trousers」。
オリーブグリーンのタイプが主流ですが、こちらは「CIVILFORSVARET(民間防衛)」のサックスブルーを使用した天邪鬼仕様。
希少性もそこそこかと。
ウエストにはベルトループに加えてサスペンダーボタンを標準装備。
タックの取られたウエストからフロントポケット、サイドのカーゴポケットと腿周りにかけてのボリューム感が◎。

オリジナルは裾にベルトループ+レザーベルトが付属し、テーパードのキツいジョッパーズシルエットですが、クロップド丈に仕上げた為軽やかで程良い抜け感が。
つまりこれが

こう
これが

こう

スッキリ感の劇的ビフォーアフターが伝わるかと。
男心を擽るオリジナルの作り込み。
アイデンティティとも言えるその仕様を、思い切って排除した先には新たな境地が。

着用するとこの様に。
腿から膨らみ裾にかけて緩くテーパードしたシルエットは、丈感と相まってこなれ感を演出。
裾からサイドへ移植したベルトループ部分は、側章を思わせるアクセントとして生まれ変わりました。

生地はコットンツイルで70's製のDEAD STOCKと、糊が効いた張りのある状態。
着用~洗濯を繰り返す毎に、自らに馴染んで行く過程を堪能出来ます。
現在放送中のNHK大河ドラマ「いだてん」の前半戦で、主人公の金栗四三(我らが熊本出身!)達が日本人初参加したストックホルムオリンピック。
そのストックホルムが、正にスウェーデン。
ストックホルムオリンピックの約半世紀後にスウェーデンで誕生したパンツが、更に約半世紀後に熊本でリメイクされる。
時空を超えて繰り広げた、スウェーデンと熊本のセッションです。(大袈裟)
これから半世紀後、このパンツがどんな評価を受けているのかが楽しみです。
ヒップポケット上部にスタンプした、こちらのブランドロゴ。
半世紀後には完全に消えているだろうと言う、切ない刹那。

スモーキーなサックスブルーで、ずれ込む梅雨に催促を。
クロップド丈は、梅雨が到来しても快適。
「いだてん」の如く早々と掻っ攫って頂ければ幸いです。
ではでは。
MANNERISM 馬場